歯周病で骨吸収が起こるほかに、違う理由で骨が吸収してしまうことがあります。
(咬合性外傷)と(外傷性咬合)というのがあります。
聞きなれない言葉ですが、意外と身近な問題なのです。
まず、咬合性外傷とは簡単に一言で言ってしまえば“歯ぎしり”が関係します。
専門的にはブラキシズムと言い、自身で気付いてる方や
自覚していなく、就寝時に知らぬ間にしている方だったり
結構いると思います。
主な原因としては過剰な力が加わることです。
歯周組織(セメント質、歯槽骨)、歯根膜に起こり
歯ぎしりなどによる強い力が加わって起こる外傷を
一次性咬合性外傷といい
歯周炎に患い、歯の動揺が起こり正常な力が加わり
起こる外傷を二次性咬合性外傷といいます。
咬合性外傷には、歯根膜腔の拡大、垂直性骨吸収などが
みられます。
最近レントゲンで歯根膜腔の拡大の見方を
学びました。
ちなみに骨の吸収には『垂直性吸収』と『水平性吸収』があります。
歯周病では水平性骨吸収が見られ、垂直性骨吸収は外傷によって
見られます。
症状としては、噛むと痛い、歯が浮くなどです。
もうひとつの外傷性咬合とは、かみ合わせの不調和から
ある特定の歯に必要以上の力がかかることにより
歯周組織を喪失してしまいます。
プラークの付着がなく、ポケットの形成もなく
歯肉からの出血もないのに骨吸収が起こることが
あるのです。
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