2010年6月7日月曜日

根面う蝕について

歯周病で骨吸収し、根面が露出してくることによって
どんな問題が起こるのか?
普通の虫歯とは少し違う、根面う蝕になりやすくなります。
今月の患者さん向けの雑誌『NICO5月号』に
ちょうど根面う蝕について書かれていました。

根面う蝕と、交合面などにできるう蝕ではなにがちがうのでしょうか?

まず、交合面のう蝕の場合は歯の表面のエナメル質が溶け
深くなるとエナメル質の下に象牙質があり、その象牙質が溶け
歯の神経(歯髄)まで達してしまう。
こういった順番でう蝕は進行していく。

しかし根面の表面はセメント質といい、虫歯菌が出す酸にエナメル質よりも
すごく弱いのです。もともと歯肉に隠れていた部分なので、出てきては
いけない部分なのです。
なので以前話した歯肉退縮しているところは要注意ですね。

根面は交合面に比べ、歯髄までの距離が短いので気付くまえに
あっという間に歯髄までう蝕が進行してしまい、気付いたときには手遅れ・・・
なんてことも少なくはありません。
舌で触ると歯冠はツルツルしていますよね?(歯石がついてるところはザラザラ)
しかし根面はエナメル質のようにツルツルしていなく、表面は
凸凹しています。つまり汚れが付きやすくプラークコントロールも難しく
リスクが非常にたかいのです。
だんだん高齢になるにつれ、薬の服用で唾液が減少し、ますます進行しやすい
口腔状態になっています。
そのために予防対策としてフッ素が取り上げられます。
フッ素といえば子供の虫歯予防というイメージです。

定期的にフッ素塗布しに歯科医院へ行きましょう(^^)/

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