2010年6月27日日曜日

no.5

この間、みんな自身で目標を決めました。
私の目標は『報告、連絡、相談をきちんとすること』
もうひとつは、『自己学習をしっかりし、向上心を持って行動する。』です。

今の自分には日々勉強し、先輩衛生士さんには技術面を教えていただき
3年後にはみなさんのお口をサポートする歯科衛生士にならなければなりません。

今日は歯肉についてお話します。

炎症によって歯周組織の消失や骨吸収がおこると、歯肉溝(歯と歯の間の溝)が
歯根から剥がれ、歯周ポケットが作られます。
歯肉溝をはかる器具を使い、数値が4mmを越してしまうと赤信号です。
深ければ深いほど、酸素が通らず細菌のすみかになってしまいます。
ただ、歯肉溝をはかるというだけではなく、根面の形態がわかります。
根面が粗ぞう感を知ることによって細菌が付着しやすい場所を知ることができます。

BOP(bleeding on probing)とはプロービング時の出血の有無をチェックし
出血があるということはポケット内の上皮組織が破壊されているということになる。

歯周病に患っている人の歯肉はどちらかというと腫れていてポケットが深いより
一見腫れて見えないのにポケットがスムーズに入っていくことが多いようです。

個人差もありますが健康な歯肉の場合、プロービングすると
上皮性付着の途中でとまり、
歯肉炎の場合は上皮と結合の境目でとまり、
歯周炎では結合付着の途中までとまるようです。

2010年6月17日木曜日

no.4

今日は診療後、先生にもう一度『生物学的幅径』について
教えていただきました。
私は何度も振り返り学習しないとなかなか身に付かないので…。
(だいたいの人はそうですよね)

本題に戻って、1:1:1で成り立っているのは
わかりました。
いったい歯肉のどのあたりでマージンの位置を設定するのか?
炎症は誰にでも起こるのか?が、自分的に疑問であった。

健康な歯肉の場合2~3mmが正常である。
たとえばポケットが3mmの場合、1:1:1内の歯肉溝1mmを引いて
歯冠側の2mmのポケット内にマージンの位置を設定しても
炎症は起きない。
反対に1:1:1の1mmの歯肉溝内にマージンを設定してしまうと
炎症は起きやすくなる。
起きやすいということは、炎症が起きない人もいるということで
患者さんの口腔内は個人差があるため絶対とは言えない。
炎症が起きるというのは、プラークを除外して考える。
歯肉の厚みによっても関係するようです。薄いと侵しやすく
厚いと侵しずらいみたいです。

ある人はマージンの位置が歯肉縁下1mmなのに
炎症が起き、出血する。
ある人はマージンの位置が上皮組織ぎりぎりのラインなのにも
かかわらず、全く炎症を起こしていない。

なので先生は形成するとき、よくプローブを使いマージンの位置の確認や
生物学的幅径によって歯肉が侵されていないか診ているそうです。

たかが歯肉だと思っていた私ですが、歯肉って奥が深いなあと思いました。

2010年6月16日水曜日

院外見学

今日は介護施設を経営されていらっしゃる患者さんのご好意で
スタッフのみんなで『グループホーム』に見学しに行ってきました。

私の母や身近に介護関係でお仕事している方が多いので
ある程度、グループホームがどういう施設なのか理解していましたが
歯科と関連深いということを改めて思いました。

施設のスタッフの方がこうおっしゃってました。

『たとえば口臭が強いとかがない限り、正直口腔ケアは
後回しにしていまいがち。』

『はたして専門の方と同じように私たち介護職員が
口腔ケアできるのかとなるとやはり難しい問題。』

歯科と介護は隣接な関係であるということを
もっといろんな人に知っていただき、高齢者の
方々に快適なお口の状態でお食事していただきたいなぁ
と、思いました。残念ながら実際の利用者さんの
口腔内を拝見することはできなかったのですが、
今日は貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

2010年6月9日水曜日

骨吸収の原因

歯周病で骨吸収が起こるほかに、違う理由で骨が吸収してしまうことがあります。
(咬合性外傷)と(外傷性咬合)というのがあります。

聞きなれない言葉ですが、意外と身近な問題なのです。

まず、咬合性外傷とは簡単に一言で言ってしまえば“歯ぎしり”が関係します。
専門的にはブラキシズムと言い、自身で気付いてる方や
自覚していなく、就寝時に知らぬ間にしている方だったり
結構いると思います。

主な原因としては過剰な力が加わることです。

歯周組織(セメント質、歯槽骨)、歯根膜に起こり
歯ぎしりなどによる強い力が加わって起こる外傷を
一次性咬合性外傷といい
歯周炎に患い、歯の動揺が起こり正常な力が加わり
起こる外傷を二次性咬合性外傷といいます。

咬合性外傷には、歯根膜腔の拡大、垂直性骨吸収などが
みられます。
最近レントゲンで歯根膜腔の拡大の見方を
学びました。
ちなみに骨の吸収には『垂直性吸収』と『水平性吸収』があります。
歯周病では水平性骨吸収が見られ、垂直性骨吸収は外傷によって
見られます。
症状としては、噛むと痛い、歯が浮くなどです。

もうひとつの外傷性咬合とは、かみ合わせの不調和から
ある特定の歯に必要以上の力がかかることにより
歯周組織を喪失してしまいます。
プラークの付着がなく、ポケットの形成もなく
歯肉からの出血もないのに骨吸収が起こることが
あるのです。

2010年6月7日月曜日

根面う蝕について

歯周病で骨吸収し、根面が露出してくることによって
どんな問題が起こるのか?
普通の虫歯とは少し違う、根面う蝕になりやすくなります。
今月の患者さん向けの雑誌『NICO5月号』に
ちょうど根面う蝕について書かれていました。

根面う蝕と、交合面などにできるう蝕ではなにがちがうのでしょうか?

まず、交合面のう蝕の場合は歯の表面のエナメル質が溶け
深くなるとエナメル質の下に象牙質があり、その象牙質が溶け
歯の神経(歯髄)まで達してしまう。
こういった順番でう蝕は進行していく。

しかし根面の表面はセメント質といい、虫歯菌が出す酸にエナメル質よりも
すごく弱いのです。もともと歯肉に隠れていた部分なので、出てきては
いけない部分なのです。
なので以前話した歯肉退縮しているところは要注意ですね。

根面は交合面に比べ、歯髄までの距離が短いので気付くまえに
あっという間に歯髄までう蝕が進行してしまい、気付いたときには手遅れ・・・
なんてことも少なくはありません。
舌で触ると歯冠はツルツルしていますよね?(歯石がついてるところはザラザラ)
しかし根面はエナメル質のようにツルツルしていなく、表面は
凸凹しています。つまり汚れが付きやすくプラークコントロールも難しく
リスクが非常にたかいのです。
だんだん高齢になるにつれ、薬の服用で唾液が減少し、ますます進行しやすい
口腔状態になっています。
そのために予防対策としてフッ素が取り上げられます。
フッ素といえば子供の虫歯予防というイメージです。

定期的にフッ素塗布しに歯科医院へ行きましょう(^^)/

2010年6月4日金曜日

間違えました。

昨日更新した内容は間違っていました。
ごめんなさい。

昨日のことをふまえてもう一度考えてみます。

生物学的幅径の意味はわかりました。

縁下マージンだからといって炎症は起こるとは、いえない。
その理由は1mmの歯肉溝の場合で1mmの縁下マージンだと炎症は起こる。
口の中に異物があると察してしまうので自然と炎症が起こる。
しかし3mmの歯肉溝である場合で1mmの縁下マージンだと残りの2mmが
歯肉溝内なので炎症は起きない。

昨日私がいっていたのは細菌学的な考えであり
直接、生物学的幅径とはつながらない。

2010年6月3日木曜日

生物学的幅径とは…?

今日の診療後のカルテチェックで、『せいぶつがくてきふくけい』という
言葉を知りました。恥ずかしいながら、勉強不足です。

今読んでいる山本先生の本に書いてありました。

「上皮性付着および結合組織性付着は共に約1mmの幅があり、合計2mmを
生物学的幅径と呼びます。健康な歯肉溝の深さである約1mmを加えた合計3mmを
呼ぶこともあります。」

以前に読んでいたので、意味はわかりました。

しかし、一番重要なそのことについて理解するべきことです。

私なりに思ったことは、先生が今日言ってたように縁下マージン(補綴物の辺縁)
だったら補綴物が歯肉溝のなかに入り込んでしまい歯周組織が破壊され、
縁上マージンだったら歯周組織に損害なくケアしやすい。

ということなのでしょうか…?あまり自信がありませんが。

歯肉縁下カリエス、縁下マージンが原因で生物学的幅径が侵されたときに
フラップ手術を行い、再現するということなのでしょうか?