2010年5月30日日曜日

no.3

水曜日に更新できなかったので今日は少し長めに。

この前のno.2でお話した、頬側の骨吸収はやはりレントゲンでは
確認できないようです。
頬側骨が吸収しやすいのは上顎(上あご)の場合は犬歯(いわゆる糸切り歯)であり
下顎では前歯に見られます。 顔の上から指で触るとわかるみたいです。
しかし歯周病は隣接面が吸収するのであまり関係ない…みたいです。

ところで歯肉退縮は治るのでしょうか?
歯肉退縮は歯ブラシの圧が強いとなりやすくもあります。
私も前回のセミナーで口腔内写真を撮影して自分の口腔内を
見てみると、日ごろのブラッシング圧が強くて歯肉に傷ができていて
さらに、フェストゥーン(歯肉辺縁が浮き輪のように丸みを帯びている状態)になりかけの部位があり、歯科衛生士なのに
きちんと正しい位置にあたっていないのは、だめだなと思いました。
私は正直ブラッシングが苦手です。

話は戻りますが、やはり歯周病を伴ってる方の歯肉退縮は自然には戻りません。
歯磨きの間違いでなってしまった軽度の歯肉退縮はきちんと正しいブラッシングにしていけば場合によっては
改善される場合もあります。
でも本来のブラッシング圧は自分が思ってる以上かなり弱めでいいんです。
こういった誤ったブラッシング方法で起きた歯肉退縮には
『根面被覆術』という方法があります。なくなった歯肉を
近所から余分に移動させます。
実際に本には写真が掲載してあり、術後3ヶ月の歯肉を
見るときれいになっていて、言われなきゃ気付かないくらい
改善していました。
しかし、隣接の骨レベルが低いと歯根膜(歯と骨の間にある膜)や骨膜からの
血液供給が少なくそのうえに持ってきた歯肉は壊死してしまう。
なので歯周病での骨吸収した場合は適用ではないことがわかる。

しかし、適用だからと言って患者さんにすすめるのではなく
経過をみてメンテナンスしたりするのが多いと思います。
歯科衛生士としてしなければならないことは、患者さんに
歯肉退縮のリスクをきちんと説明しなければならない。
これから先、歯肉退縮を予防していき注意をして診ていかなければなりません。


ちなみに今日は田川さんと、GCのステップアップ、歯科衛生士の村上恵子さんの
講演会に市民ホールへ行ってきました。

いかにメンテナンスが重要であるか、そしてどこを
意識して診るか。 この(診る)をすごく考えさせられました。
それと平行して、患者さんのモチベーションを上げて
一緒に治療していくんだなと思いました。

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