生まれてから最初の乳歯が生えるまでの期間を『無歯期』と言います。
この時期の赤ちゃんは上顎と下顎とを合わせると、前歯が生えてくる辺りに隙間が
できます。これを顎間空隙と言います。
また口蓋(上顎の内側)には吸啜窩というくぼみがあります。
この隙間とくぼみで乳児はお母さんの乳首をしっかりと吸います。
さらに母乳を絞りだすために舌をつきだします。
このように乳児の歯のそろえる前の口は哺乳しやすい
構造になっています。
そして、哺乳にかかわる無意識に行われる運動はやがて消え、咀嚼が
できるようになります。このころの乳児がよく口におもちゃを
入れたりするのは自分の意思で咀嚼できるようにするための
準備とも言われています。
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