2010年10月11日月曜日

tekの基本

tek(テンポラリークラウン)とは暫間被覆冠と言い、クラウンやブリッチのような
被せ物が入るまでの仮の歯である。
機能的な特徴的として、歯牙の移動防止、審美的に補う、支台歯の保護のために
用いられる。

tekの作成時の注意点として、支台歯とレジンがくっつかないようにワセリンを最初に塗布します。
ワセリンとは『石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製したもの』と定義されています。
支台歯がコンポジットレジン、レジン強化型グラスアイオノマー系のコアはプロテンプの練和物と装着してしまうおそれがあります。

tekの作り方として、先に印象採得して混和筆積みする方法と、混和法と直接歯牙に塗布する筆積み法があります。
まず、印象採得したら濡れたペーパータオル等でトレーを包み、印象変形を防ぎます。
プロテンプの場合はトレーをエアーで乾かし、レジンを40秒以内に流し込む。(この時気泡が入らないように気を付ける)
40~1分40秒で口腔内で硬化させる。
1分40秒~2分50秒印象材を口腔内から除去する。
そのまま印象材からレジンを外さず5分最終硬化させる。
5分以上経ったら、レジンを印象材から外す。
※レジンが完全硬化してからアルコール(エタノール)を使用して
空気中の酸素によって出来た未重合層を完全に除去します。
ただし、これは気温23°、湿度50%の場合である。(おおよその目安)

0 件のコメント:

コメントを投稿