2010年10月22日金曜日

乳歯列について

乳歯は全部で20本あり、だいたい生後半年くらいで乳歯が生え始めます。
6歳になると永久歯が生えてきます。
では、乳歯と永久歯ではどう違うのでしょうか?

まず、歯の表面である『エナメル質』の厚さが違うのです。
永久歯の1/2と言われていて、水分が多く含んでおり硬度が低い(もろい)
というのが特徴です。
また、表面が薄くてもろいというと虫歯にもなりやすく進行も早いのです。

成人の方に最近多い『歯ぎしり』ですが、乳歯の場合にも歯ぎしりは起こります。
しかし、成人と違って放っておいてもなんら問題もないのです。
なぜなら、子どもは上下の顎が発達するにつれてかみ合わせも変化していきます。

2010年10月11日月曜日

tekの基本

tek(テンポラリークラウン)とは暫間被覆冠と言い、クラウンやブリッチのような
被せ物が入るまでの仮の歯である。
機能的な特徴的として、歯牙の移動防止、審美的に補う、支台歯の保護のために
用いられる。

tekの作成時の注意点として、支台歯とレジンがくっつかないようにワセリンを最初に塗布します。
ワセリンとは『石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製したもの』と定義されています。
支台歯がコンポジットレジン、レジン強化型グラスアイオノマー系のコアはプロテンプの練和物と装着してしまうおそれがあります。

tekの作り方として、先に印象採得して混和筆積みする方法と、混和法と直接歯牙に塗布する筆積み法があります。
まず、印象採得したら濡れたペーパータオル等でトレーを包み、印象変形を防ぎます。
プロテンプの場合はトレーをエアーで乾かし、レジンを40秒以内に流し込む。(この時気泡が入らないように気を付ける)
40~1分40秒で口腔内で硬化させる。
1分40秒~2分50秒印象材を口腔内から除去する。
そのまま印象材からレジンを外さず5分最終硬化させる。
5分以上経ったら、レジンを印象材から外す。
※レジンが完全硬化してからアルコール(エタノール)を使用して
空気中の酸素によって出来た未重合層を完全に除去します。
ただし、これは気温23°、湿度50%の場合である。(おおよその目安)

2010年10月7日木曜日

成人のう蝕

成人になってう蝕が初発するリスクは子供のときと比べてとても低いです。
歯が丈夫になると同時にう蝕病原性細菌(ミュータンスレンサ球菌)の口腔への定着状況が
成人までにはほぼ安定すると考えらえるのです。
う蝕のリスクは“時間”、“食事”、“菌”、“口腔内の状態”に分けて考えますが
口腔内の状態(唾液の量、もともとの歯の質など)は成人までにだいたい決まり、
菌の状態もほぼ安定し、子供のころにう蝕にならなかったのに大人になって急に
う蝕になることは、あまりありません。ただ、社会人になって急な食生活の乱れに
なってしまうと話は別です。