2011年4月1日金曜日

緩衝能

緩衝能とは、プラーク中の虫歯菌が作りだした、酸を中性に近づける働きのことをいう。唾液の中に、酸を中性に近づける物質(炭酸水素イオン)を多く含んでいると強い緩衝能を発揮し、再石灰化を促進させます。唾液の緩衝能は個人差があるので、事前に検査をする必要があります。やはりこれが多いと虫歯になりづらいようです。ちなみに先日、検査をしましたら正常でした。 同じ唾液でも、「安静時唾液」と「刺激唾液」がある。 刺激唾液とは、食物を咬むことにより分泌される唾液で、多くは耳下腺から出るサラサラした唾液です。一方、安静時唾液は字のごとく、黙っているときにでる唾液で物を咬んで出る唾液の量よりはかなり少なく、多少ネバネバしています。どちらの方が虫歯になりづらいか?やはり刺激唾液のほうがなりづらいです。なぜなら、刺激唾液の方がたくさん重炭酸が多く、緩衝能も非常に高い。安静時より20~30倍刺激唾液のほうが緩衝能が高いようです。 日頃、よく咬み、間食が多く取りがちな方はキシリトール入りのガムを咬むことでも虫歯予防につながるでしょう。